続 細幅女子

  • 2016.12.02 Friday
  • 13:32

 

 

今回は先日の細幅女子のサイズについて掘り下げます。

 

 

 

 

(単位はmm)

 

右が現在作っているKさん
推奨サイズ23cm AA〜AAA
足長 左227,右226

足囲 左188,右195


左が先日ご注文いただいたTさん
推奨サイズ23cm AAAA
足長 左227,右229

足囲 左184,右184

 

*サイズ、幅について

D→E→EE→EEE→EEEE

上記は右に行くほど広くなります。

 

同じように…

B→A→AA→AAA→AAAA

右に行くほど細くなります。

 

 

Tさんは3D計測器で計測されたことがあるそうで、その結果は下記の通り。

ちなみに足囲は細過ぎてエラー(A以下)が出るそうです…。

 

*この足囲の値が上記と違うのは、上記は最小と最大の中間値。これは最大値。

 

【測定器】
足長 左228 右230
足囲 左193 右192,7


【ハシモトの計測】
足長 左227 右229
足囲 左193 右193

 

 

誤差が1mm以内でかなり精度の高い印象を受けました。

手計測のこちらとしても確認してみると安心感がありますね。

 

 

 

 

この方々の足がどれだけ細いか、特殊か…ですが、

よくあるシューフィッターのサイズ表などではAまでしか載っていません。

 

 

個人的に持っているJIS規格のサイズ分布表では、

 

計測人数 1218人

 

足長23cm は 253人。(20.77%)

 

その中の最細(狭)は A で 4人。

(23cmで最も多いのは E で 60人)

 

全サイズで見ても AA は 21cm で 1人 のみ。(0.08%)

 

ちなみに全サイズで A は 10人(0.82%)

 

AAA以下はいません。

 

 

 

こういったデータを見ると、こういった方々がどこまで細いかわかるかと思います。

 

さすがにこれだけ少数の方々に向けての靴を既製品メーカーが作るのは酷かなと(生産性を考えて)。

 

通常の小売店としても手の打ちようがないレベル。

 

お店はお店でノルマがあるので、なんとか売ろうとするんでしょうが、

 

パッキング(サイズ調整で靴の中に詰め物をする)をするにも限界があります。

 

 

別に既製品を否定しているわけではなく、

 

今回ご注文いただいたTさんの足だと、

 

「(特に強い変形などあるわけではないので)既製品で合うサイズ、気に入った雰囲気の靴があれば、それでいいと思います。」

 

とお伝えしています。

 

ただ、(世の中に)ないので作りましょうか。

 

作る価値はある足をされていますので、と。

 

 

 

今回はサイズについて掘り下げましたが、

 

実際木型を起こす場合は、サイズはもちろん足の特徴(形状、硬さ、動き、悩みなど)を捉えて削っていきます。

 

ですので、同じ足長、足囲でも特徴が異なれば、全く違った木型になります。

 

また足の特徴によって靴の作り方も変わってきます。この辺りは外側から分かりにくい部分ですが。

 

 

そこまでするからこそ今の時代に「手で作る意味」があるのかなと思っています。

 

作り手と使い手の距離が近い事。

 

靴を「買う」のではなく「誂える」事。

 

一昔前では当たり前だった事。

 

よく言われる事ですが…

 

当工房は単なる懐古主義ではなく、現代の社会、環境に合わせて必要とする人に靴を作ってるだけです。

 

 

 

非効率的な事が逆に効率的な事になる。

 

 

 

今を生きる街の靴工房として、できる事からコツコツと…。

 

 

 

今回はこの辺りで。

 

 

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