履き慣らし

  • 2017.05.10 Wednesday
  • 10:25

 

 

何事も慣らしが必要という話を。

 

 

 

 

イヤホンはエージングと言って音慣らしが必要であると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

(オーディオにおけるエージングとは振動板が音声信号の振動にこなれてくるという意味合い)

 

 

 

車も慣らし運転

 

野球のグローブも慣らし

 

慣らし、慣らし、慣らし…

 

 

案外身の回りのモノは慣らしが必要なモノが多くあります。

 

それは長く使うことを前提とされているモノばかり。

 

長年のパートナーとして折り合いをつけて付き合っていくには手間暇が必要である…ということかもしれません。

 

 

 

靴も同じことで、ある程度時間をかけながら馴染ませて頂きたいのです。

 

 

最初はご自宅の周りの5分〜10分の散歩から始めてみて、

 

徐々にその時間を増やし

 

1時間、2時間と。

 

半日、一日といった具合に。

 

 

納品時、

 

「足にピッタリ、このまま履いて帰れるくらい(^^)。履いて帰ります。」

 

と仰る方も多く、高揚感から履いて帰られた方もいらっしゃったのですが、

 

数時間を「足が痛くなった(苦笑)」と戻って来られる方も。

 

その時点でストレッチなど各種調整をすることも可能ですが、

 

時間をかけてご自身の足で馴染ませていただくのが最良の方法であると考えております。

 

 

当工房の靴はしっかりとした革を使い、中に硬く大きな革の芯材を使っています。

 

それらは履くことによりに履き手の足に馴染んでいきます。

 

具体的には汗などの水分、歩行の際の動きにより柔らかく追従してくれるようになります。

 

 

なぜ、こんなに説明を必要とし、クレームになるかもしれない材料、作りをしているのかというと、

 

それがKenji Hashimotoの考える「質の高い靴」だからです。

 

目指しているのは長年寄り添える、快適な歩行を約束してくれる靴。

 

ここでの長年とは10年〜のスパンで考えています。

 

基本的に履き慣らしが終えた靴は、適切な修理、メンテナンスすればほぼ一生履けるものと考えています。

 

初めから柔らかい材料だとある意味作りやすいし、履き心地も最初は良いのですが、使用年月とともに形が崩れてきます。

 

そうなった場合、最悪作り直す必要があります。

 

履き慣らしというハードルを履き手にだけ求めている訳ではなく、

 

作り手自身としても「作りにくさ」というハードルを設定しているのは、

 

「質の高い靴」をご提供したいという思いからです。

 

 

 

 

…と長くなりましたが、

 

靴は足に合わせて作っているとは言え、

 

納品時80%くらいの完成度と考え、残りのピースはご自身で埋めて頂ければと思います。

 

その辺りも味わうように楽しめれば良いですね。

 

一度馴染むと、履き慣らしの時間は戻って来ないのですから…。

 

 

*当然ながら、履き慣らしても気になる部分があるという方には調整も致しますので、お気軽にご相談下さい。

 

 

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